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2016年5月


15年度内需・ガソリン0.3%増5,313万kl
 
   資源エネルギー庁が4月28日発表した石油製品需給概要(速報値)によると、2015年度の石油製品販売量は、灯油や重油類の減少が響き、前年度比1.1%減の1億8,052万klとなった。1985年度(1億8,093万kl)以来、30年ぶりの低水準に落ち込んだ。ガソリンや軽油などは比較的堅調に推移したものの、年間を通じて、東日本大震災以降、電源を支えてきたC重油の大幅な落ち込みや、燃料転換の進展によるA重油や灯油の需要不振が響いた。過去10年間をみても、前年を上回ったのは震災直後の10~12年度の3年間で、需要減がじわりと進んでいる。
 燃料油の販売実績は、上期が2.3%増の8,471万klに増加、下期は4.1%減の9,581万klに落ち込み、7年連続で2億klの大台を割り込むとともに、99年度(2億4,597万kl)のピーク時から約6,500万klもの需要が消失したことになる。
 ガソリンは0.3%増の5,313万klと、震災が発生した10年度以来5年ぶりに前年を上回った。ただ、小売価格の値下がりや2月のうるう年要因が大きなプラス材料とはならず、実質的には前年割れとみられ、需要環境は依然厳しい状況が続いている。上期は14年4月に実施された消費増税の反動増で4月が6.1%増、7~8月が猛暑などで5.4%増、2.1%増などと堅調に推移したため、1.5%増の2,705万klに増加。一方、下期は2月が0.1%減とうるう年要因が不発に終わるなど、前年を上回ったのは10月と3月の2ヵ月だけにとどまり、1%減の2,607万klに減少した。
 灯油は4.3%減の1,595万klと5年連続で前年を下回り、70年度(1,584万kl)以来、45年ぶりの低水準となった。上期は1%減の361万klとなったほか、下期も本格的な需要シーズンである11~12月が暖冬傾向だったため2桁の落ち込みになるなど弱含みで推移し、5.2%減の1,234万klに減少した。
 軽油は、堅調な物流需要などで0.1%増の3,362万klとなった。ただ、ガソリンと同様に油価の値下がりやうるう年要因は不発に終わり、実質的には前年割れの水準にとどまったとみられる。上期は1.1%増の1,662万kl、下期はやや需要が落ち込み0.8%減の1,700万klだった。
 A重油は、需要減に歯止めがかからず3.6%減の1,187万klに落ち込んだ。