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2014年12月


ハイオクレシオ・20年で半減の10%台に低下
 
 
   資源エネルギー庁の資源・エネルギー統計による自動車用ガソリンに占めるハイオクガソリンの比率(ハイオクレシオ)は、2014年1~10月平均が10.8%と10%台に落ち込んだ。年初からの原油高・卸高による小売価格の高値による消費者の買い控えや節約指向の高まりで需要の減少が依然として横たわっているうえに、燃料油における付加価値商品であるハイオク離れが顕在化していることが浮き彫りになった。20年前の1994年比較でも、20%を超えていたハイオクレシオは年々その比率が低下、約20年間で半減したことが明らかになった。需要減の顕在化でハイオクの安値拡販競争が各地の激戦地で目立っており、付加価値商品としての適正マージン確保が至上命題となりそうだ。
 10月ハイオク販売量は、前年同期に比べ9.1%減の54万5千klとなった。3月は4月からの消費税増税を前にした駆け込み需要によって、前年実績を5.1%上回る62万9千klに伸ばしたが、4月以降7ヵ月連続で前年割れの状況が続いている。
 ハイオクレシオは前月比0.1%減、前年同期比0.7%減の10.7%に下落。2月の10.3%に次ぐ低さとなった。
 20年前の94年との比較では、ハイオクの年間販売量が1,045万klに対し、レシオは21%と2割を超えていたが、10年前の04年には年間販売量は1,183万klに増加したものの、レシオは17.2%に下落した。
 過去3年間の推移をみても、11年のハイオク販売は849万8千klとなり、レシオは12.2%まで低下。12年は前年比8.2%減の780万2千kl、レシオは11.6%に、13年は5.7%減の735万5千kl、レシオは11.2%まで落ち込んだ。原油価格が1バレルあたり100ドルを突破する高値で推移したほか、円安傾向が加わって卸価格の上昇に拍車をかけるなど、160円/Lを突破するガソリン小売価格の高値安定化の傾向が続き、需要減が顕在化し、ハイオクも深刻な販売不振に見舞われている。
 最近の原油価格暴落による卸価格の下落でレギュラーが全国平均で155円台となり、ハイオクも166円と値下がりが進んでいるが、燃料油販売における唯一の付加価値商品と言われたハイオクの販売不振は、首都圏など過当競争地区での採算を度外視した販売競争の激化によるガソリンの低マージン化に苦しむ中小販売業者の経営にも影響を与えているほか、消費税が3%から5%(1997年)、5%から8%(2014年)に引き上げられても、販売競争の激化などからレギュラーとの価格差は10円程度で抑えられ、ハイオクマージンの目減りも顕在化しており、経営悪化を追い打ちしている。