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2014年2月


石油協会・2012年度SS経営実態調査~赤字43%で小幅な縮小
 
 

  全国石油協会がまとめた2012年度石油製品販売業経営実態調査によると、営業利益ベースの赤字企業割合は前年度の44%から42.5%と、3年連続で前年を下回った。01年度(41.5%)に次ぐ低水準で、SSを取り巻く経営環境はやや改善した(表①)。ただ、赤字企業に営業利益率の低い「0円以上500万円未満」の企業を含めると72.9%に達し、経営体力が脆弱な零細企業ほど厳しい経営状況が続いている。調査は、47都道府県企業数割りで1万社を対象に実施。調査結果をより精緻なものにするため、全石連と一体となって回収率アップに取り組んだことが奏功し、回答企業は前年度比1.5%増の29.2%(2,907社)に増加した。報告書は順次、47都道府県石商をはじめ調査協力事業者らに送られる。
 店頭販売価格は、原油高止まりを背景に、レギュラー平均は1円上昇の136.9円、ハイオクが0.9円上昇の147.3円、灯油が4.5円上昇の89.3円、軽油が1.7円上昇の117.2円と前年を上回る高値で推移した。粗利は軽油が0.2円上昇の13.7円に良化したほか、灯油は前年と変わらず12円となったが、ハイオクが0.5円下落の10.3円、レギュラーが1円下落の9.4円と1975年度の調査開始以来初めて2ケタを割り込んだ。
 営業利益ベースでの赤字企業は42.5%と、3年連続で前年を下回り改善の兆しを見せた。1~10ヵ所以上までの運営SS数別に見ると、すべて黒字企業が多いが、1SS運営の赤字企業は48.2%に達しているなど、厳しい経営実態に大きな変化は見られず、運営SS数が少ないほど、赤字企業割合が高い傾向が現れている。
 総仕入れに占める系列外仕入れ比率は、灯油が前年と変わらず50.3%、軽油が0.8%増の44.6%に増加。レギュラーが0.9%増の36.6%増、ハイオクも0.1%増の27.1%になるなど、系列と業転との卸格差の拡大や過当競争の激化などを背景に、ガソリンでの系列外仕入れの比率の高まっている。それを裏付けるように、系列と系列外仕入れの平均格差はハイオクが4.9円から5.1円に、レギュラーも4.7円から4.8円に拡大、系列と業転との格差拡大が浮き彫りになった。
 セルフとフルのSS運営形態別に見ると、仕入単価差はハイオクは0.1円下落の1.3円、レギュラーは0.2円上昇の1.4円となった(表②)。灯油は0.3円下落の0.7円、軽油は1.1円上昇の1.9円となった。一方、販売単価差は灯油が0.1円下落の4.8円となったが、ハイオクは0.2円上昇の5.8円、レギュラーは0.5円上昇の5.7円、軽油が0.7円上昇の4円となった。特にセルフは安値競争に巻き込まれ、販売・粗利単価とも低迷状態が続いている。
 今後のSS経営については、「継続がする」が1.3%上昇の70.5%に増加、「廃業する」は1.1%下落の9.5%に減少した。廃業理由については、石油協会を通じた補助制度が奏功し、「地下タンク規制強化への対応不能」が21.9%で、前年(39.5%)の廃業理由第1位から5位に下降した。一方で、ガソリンの過当競争などが響き、「粗利益減少」が46.5%と第1位に躍り出た。