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2012年2月


 

2011年ガソリン内需2.8%減 国内“本格的縮小時代”へ
 
 

 2011年の石油需要は本格的な減少局面に入った。資源エネルギー庁が1月31日に発表した石油製品需給概要(速報値)によると、燃料油計の販売実績は前年比2.4%減の1億9,248万キロリットルに落ち込み、ピーク時からは実に5,400万キロリットルもの需要が消失した格好だ。
 油種別では、ガソリンは2.8%減の5,676万キロリットルと3年ぶりに減少局面に逆戻りし、12年前の1999年(5,684万キロリットル)の水準まで落ち込んだ。大震災が発生した3月以降の需要減を反映する結果となった。
 四半期ベースでは1-3月が1.2%減、4-6月は5.2%減、7-9月は3.9%減と退潮が色濃かったが、10-12月は0.8%減の微減にとどまり緩やかな減少にとどまっている。年度(4-12月)累計では3.3%減となっており、11年度は暦年よりも大きなマイナス率が生じる可能性が高い。
 灯油も3月、10月、12月の3ヵ月は前年実績を上回ったものの需要低迷の流れは抑えられず、4.5%減の1,934万キロリットルと、1972年(1,708万キロリットル)以来、39年ぶりに2,000万キロリットルの大台を割り込んだ。ピークだった02年(3,062万キロリットル)比では、灯油の市場規模はわずか9年で36.8%減、3分の2に縮小した履歴となる。
 軽油も2.1%減の3,236万キロリットルに落ち込んだ。96年(4,606万キロリットル)のピーク比では29.8%減となり、灯油と同様に市場規模は15年間で3分の2に縮小した。
 一方、燃料油計では震災による電力用需要の増加で唯一C重油が19.9%増と前年を大きく上回ったものの、SS3油種など軒並み前年割れとなり、2.4%減と前年を下回った。2億キロリットル割れは3年連続で87年以来24年ぶりの低水準で、96年のピーク比からは5,400万キロリットルもの減少となった。